2013年3月20日水曜日

ジャガイモ2013


「農業は毎年一年生」

これは農家であった祖父が生前口にしていた言葉ですが、知識面だけでなく、気持ちの上でもこのことは大事なのだと思っています。自分はまさに植物(野菜)の一年を知ったわけですが、今年は今年の風が吹くと言いますか、気候ももちろん違いますので、各個体の今年の生殖活動を察するために、自分が植物の方へ「降りて」いく必要があると思うのです。早く芽を出したがっている種芋、葉を広げたがっているエンドウマメ、子供を増やしたがっている長ネギetc…ずっと土に触れていないと、この感じる能力も衰えていってしまう気がしていますが、ちょっとスピリチュアルしすぎでしょうか(笑)

今年は、昨年に引き続き、ナスやキュウリなどの夏野菜も予定はしていますが、特に、イモ、マメ、イネ類に力を入れて栽培を勉強してみようと思います。これらは、日本人の生活の中に古くから密接した野菜たちでもありますし、今年の目標でもある「無肥料栽培」にもある程度適しているのではないかと考えているからです。

まずは、定番のじゃがいも「だんしゃく」を今年は盆の真ん中に植えました。昨年の春、秋に次いで3度目ですが、冒頭の言葉を胸に、丁寧にひとつづつ植えていきました。芽が出るまで2週間くらいかかりますが、いつも土割れして芽が顔を出すのが楽しみで、毎朝畑に顔を出してしまうことは言うまでもありません。


2013年3月10日日曜日

春の息吹


朝は凍てつく寒さで土はコチコチに固くなり、霜柱で5センチ以上隆起し、それがずっと溶けずにいる…そんな状態が2ヶ月ほど続いていた僕の畑にもやっと春の息吹が感じられるようになりました。たんぽぽなどの雑草たちと共に、越冬を終えいち早くみどりの芽を出してきたのは、ネギ科のチャイブでした(写真右)


そしてこちらも越冬に成功したエンドウマメの苗。よくぞあのドッサリ積もった雪にも耐えました…。あたたかな春の日差しで気持ちよさそうに光合成しております。


不無精な自分が霜避けをしなかったため、葉がほとんど枯れてなくなってしまったゴボウもまた新たな葉を出そうと力づよく生きていました。春を待って地中の根はエネルギーをずっと蓄えていたのでしょう。


芽キャベツを収穫していたら、隙間で寒さを凌いでいたテントウムシが出てきました。


ジャガイモを植えるための下準備。貝石灰を撒き酸性土壌を中和させ、微生物の活性を計るため、もみ殻薫炭をウネに撒きました。土と戯れている時間は本当あっと言う間で、心地よいです。今年もどんな野菜に出会えるのかワクワクしています。