2012年8月31日金曜日
二百十日
今宵は満月でした。ひと月の間に満月が二回あることをブルームーンと呼ぶことがあるらしく、まさにこれがそうなのですが、旧暦だと有り得ない話ですよね。(月が基準なので当たり前)しかし、この夜、畑のまんなかに居るととても気持ちが良いのは確かです。満る夜は上への力が働きます。それを感じることが僕は出来てるかな?この夜は丹念に水やりをし、生育を促します。朝は液肥を水でうすめたものを撒いてあげました。気持ち、伝わってるかな?笑
また、今日は二十四節気の「二百十日」でもありました。「立春」から数えて210日目。
写真のように稲もほどよく実って収穫も間もない頃、「台風」がやってくるので気をつけろよ、という先人の教え。実際、2~3日前には超巨大台風が沖縄を通過しましたね。220日目も厄日とされているらしいので、この先数日は天候など要注意でいきたいと思います。しかし、見事に24個のキーワードと共に農の戒めをまとめた先人の知恵には頭があがりません。
2012年8月30日木曜日
秋じゃがいも播種
春先は親がやっていた他の畑にジャガイモを植え、見事に収穫できましたが、秋冬はこの空き地開墾畑でもトライしてみようと思います。定説として、まだ気温の高い時期にたねイモを蒔くので、腐るためカットしてはいけない、と言われていますが、色々しらべてみたら2〜3日乾燥させて切断面を「コルク化」させれば問題ないとのこと。(灰を断面につけるのもポピュラーなようですが、「ウイルス」でなく「腐る」ことが問題であるならこちらの方法がベターと判断しました) 直射日光で乾燥させると生育力が弱くなるらしいので、室内でそのまま放置。50~90%の湿度がベストだそうですが、ここ数日は残暑も厳しく高温だったのでちょうど良かったのでしょう、3日後にはカビることもなく表面だけ固くなりました。
ウネはクロマメの収穫を終えたところに穴を10センチほど掘って埋めました。その際、ここの土が「団粒化」が進んでいたことに気付き嬉しくなりました。掘り起こさない「不耕起栽培」では根による土の開墾を意図的に行おうとします。前作のクロマメは深く根を張る植物ですので写真のように団粒化が進んだのかもしれません。後作の植物はこの土のなかの隙間を縫って根を広げてゆきます。
まだ剪定した後、完全に枯れていないクロマメの株もありますが、ジャガイモが大きくなるころには土中で腐食し少しづつ分解されていくことでしょう。株間は25センチくらいですが、前作の株にぶつかってしまうところはご愛嬌でちょっと横に植えてあげました(笑)最後に株の間に少しだけ完熟堆肥(腐葉土)を入れてあげて播種完了。「畑は大きな味噌樽だと思え」との先農の言葉がありますが、不耕栽培もいよいよ本格的なトライへとシフトしてきたので、実にやりがいと楽しみを感じています。今年のノウハウは来年以降も必ず生きると思うので手を抜かずに、毎朝早起きして畑と向き合おうと思います。(実は写真は毎朝6時に畑で撮ってるものです!)
2012年8月29日水曜日
不耕起栽培的ニンジン播種
約2ヶ月の間、毎日欠かさず収穫を得ることができた「インゲンマメ」も、葉は黄色くなり、種房もツヤがなくなってきて、そろそろ終わりの季節を迎えたようです。このやぐらの下部はがら空き状態だったので、いつ何を植えてもよかったのですが、考えたあげく「ニンジン」を植えることにしました。
と言うのは、まだ残っているインゲンマメの葉っぱが適度な日陰をつくり出してくれると考えたからです。ニンジンの種は出芽するまでに10日前後かかるらしく、その間「水やり」を欠かかしてはならないというのが定説です。他にも植える場所はあったのですが、少しでも乾燥を防いでくれる場所が良いはずだと思い、ここにすじまきで播種しました。彼らが枯れたらやぐらを片付け、その頃には苗が大きくなり土寄せをしなくならなくてはなるでしょう。
2012年8月28日火曜日
今週は播種ウィ−ク
2日前に播種したカブが発芽しました!
キュウリを栽培したウネを軽くならして播種しました。
今週末は満月を迎えます。と言う訳で、今週は秋冬野菜の播種ラッシュです。写真はハクサイの種。直播きももう少し待てば可能らしいですが、せっかちな自分はポットに撒きました。育種するための土をホームセンターで買ってきた後、各ブロックに播種、微生物の集合場所を確保するために「もみがら薫炭」をうすく敷きました。根菜やアブラナ科を中心とした秋冬野菜は、夏までに育てたものと結果までの持っていき方が全く違います。またビギナーに返ったつもりで「土」と向きあう日々ですが、それはそれでフレッシュでとてもやる気にさせてくれます。
2012年8月27日月曜日
2012年8月26日日曜日
2012年8月25日土曜日
2012年8月24日金曜日
2012年8月23日木曜日
2012年8月22日水曜日
2012年8月21日火曜日
ヒマワリパワー
やや遅れて、畑の北側一面に植えたヒマワリが一斉に開花。密植したせいもあってかカワイイサイズのものも多いですが、こんだけ咲くと壮快ですね〜。これらは全て種にして食用保存する予定。ヒマワリの種の効用はネイティヴインディアンお墨付きで、食料、染料、医療などに使われてきました。葉酸、ビタミンE、鉄分、亜鉛、繊維、ビタミンB1、B6、マグネシウム、カルシウム、カリウム、良質なタンパク質、リノール酸などを含む超健康食品であるのです。
夏野菜の収穫も一段落を迎え、そろそろ秋冬の準備をしなくてはなりません。キュウリやカボチャのやぐらも葉が落ちて黄色っぽくなってきました。このやぐらの下部はがら空きなので、ここに混植していくことも考えています。今のところ予定しているのは、ゴボウ、カブ、ダイコン、ニンジン、ラッキョウ、キャベツ、ハクサイなど…。ってそんなに植える場所あるのでしょうか??
2012年8月20日月曜日
ラッカセイの土寄せ
続々と花を咲かせ、種子を実らせるための「子房柄(しぼうへい)」を地中に伸ばしているラッカセイ。サイドに植えてあったコマツナとオカヒジキを食べきり、大きく2回目の「土寄せ」をしました。やわらかい土のなかにたくさんの房をつくってくれることを願って。
もはやヤマイモの蔓と一体化しつつありますが
ヤマイモにとってはありがたい日陰をつくりだしています。
黄色い花を散らし同じくマメ科の「エビスグサ」も子房柄のようなものをたくさん伸ばし始めています。これは地中には達しませんが、この中に種子が実る点では同じです。これを乾燥させ煎じて飲めば「ハブ茶」と言うものになります。スギナ茶は春から飲み続けてますが、これも収穫できたら我が家のクラシック入りとなるでしょう(笑)
2012年8月19日日曜日
2012年8月18日土曜日
キビ出穂 & 囲いつくり
ヒエに続いて同じウネに植えた「キビ」も出穂しました。となりの小さい子供たちと一緒に植えたものだったので一安心(笑)これでキビダンゴ作れます。稲穂そっくりな形状ですが頭が少し重そうです。すでに茶色くなってきたヒエの方もここ数日あった夕立の嵐で倒れそうになってしまっています。
そこで写真のように両端に棒を立てて、麻ヒモを張って倒伏防止策をとってみました。今のところ鳥が食べにきた形跡はまだありませんが、いずれそちらも対策を取らねばならなくなるでしょう。あとは「アワ」の出穂を待つのみです。
2012年8月17日金曜日
尻腐れ病
まだ青い状態のものがほとんどですが、写真のようにトマトのいくつかの果房が底部から黒くなっていっていました。病気かな?と思って調べてみたところ「尻腐れ病」でした。病気といっても菌によるものではなく、その原因はカルシウム不足が主なようです。しかし、カルシウムは先日「貝殻石灰」を撒いたのになぜ…?さらによく調べれてみたところ、チッソ過多や水分過多でもなるそうです。葉がいまだに旺盛に茂ってくるので、もしかしたら、まだ最初の肥料が効いているためチッソ過多なのかもしれません。どんだけ効いてるんだ〜?? 完全に出足をつまづいてしまった感があります。しかし株自体に影響はないそうなので、対策としてこの果房を除去しておきました。他のものは、大きいもので直系10センチ程でもう熟せば食べれそうな雰囲気。時期を外してしまったのも生育を阻害している要因かもしれません。植え時期はやはり、この土地の風土を知りつくした近所の農家の先輩方の動向をチラ見して真似るに限るのです(笑)
2012年8月14日火曜日
月と農業
「農文協(農山漁村文化協会)」のまわし者じゃないかってくらい、ここの本は何故かいちいちツボで気になるものが多く、自然農や不耕起栽培について興味を持っていた今年初頭に偶然出会った、水口文夫著『家庭菜園の不耕起栽培』を読んで、これだ!と思い実践してみようと思ったきっかけを与えてくれたのもここでした。先日東京に行った際、ずっと欲しかった同社から出ている『月と農業』を西荻窪のほびっと村にて偶然発見し、即購入。この本は中南米にて伝統的に行われている農法についてハイロ・レストレポ・リベラ氏が調査しレポートしたものを和訳したもの。日本の農業に於いても伝統的に使用されてきた月の満ち欠けを基準とした太陰暦に沿った栽培方法についてわかりやすい図解付きで記されています。
例えば、満月の日には水分は上昇し果実などの実りに対して影響を与えます。現地の農民はこのことを知って月が満る3日ほど前から畑の未熟な果実も含めて収穫してしまうそうです。水分が満たされて重くなった果実は高値が付くことを知っているから、若かろうが熟してようが関係ないのです。他にも、月と対比させた「昆虫の発生サイクル」や「野菜の保存食をつくるタイミング」など、シュタイナー農法などで言われている月と生殖についての関係をわかりやすく図解してくれていて大変参考になります。
2012年8月13日月曜日
盆入り
世間一般には本日から「盆入り」です。農家であった祖父は「盆は畑に入ってはいけない」と言っていました。その理由を色々調べていたところ、盆入りの時期についても諸説あって7/7の七夕から約一ヶ月、という地域もあるようです。時期については色々あっても、その意味はひとつで「禊(みそぎ)」です。カミを迎える前の清めのために「物忌み」をしなくてはならない、ということ。祖父の言っていた言葉の真意もきっとこれなのでしょうが、はるか昔からこの土地にいた先祖への報告という意味でも、個人的に今日から数日は畑の収穫もせず、そのままにしておこうと思っています。
2012年8月12日日曜日
トウガラシの収穫
たくさん実ったトウガラシ(この品種は日光トウガラシ)、半分くらいが青から赤へと変わってきたので収穫しました。赤くなっても株につけたままにしておくと写真のように腐って黒くなっていってしまいます。赤くなってくると中に種子が入りカラカラで軽くなります。
祖父が編んだ竹かごに収穫
「鷹の爪」などのもっと小さい品種は株ごと引き抜いて乾燥させてるのは見た事がある方も多いでしょう。この種類もそうすることも出来るのかもしれませんが、まだ半分くらいは青かったのでひとまず良さそうなものから収穫→乾燥させます。
我が家の乾燥ルームは「Kトラの座席部」。ハーブ類も見事に乾きます!(写真奥に写っているのはハンガーにかけ乾燥中の「ステビア」の葉っぱ)
2012年8月11日土曜日
ゴマの歴史
今年の夏は日照が多かったせいもあってか、金ゴマの育ちがかなり良い感じ。この「ゴマ」の原産は東インドからエジプトにまたがる地方と言われているので、割かし涼しいここ宇都宮でも生育条件が適合したのでしょう。色々と調べてみると、その栽培の起源はかなり古く縄文時代前期にあたる5000年以上前から、また近縁種の少ない特異な作物であることも知りました。確かにこの葉っぱの付き方、他の植物で見たことない。花はちょっとリンドウに似てる感じもしてキュートですね〜
このように下の方から葉の間に花が咲き、実のなる房がついていきます。施肥も発芽して苗が少し大きくなってきた頃に根まわりに腐葉土入れたくらいでしたが見事に大きくなりました。ヒエやアワもそうですが、古くから栽培されてきた食物は日本の土壌にかなり合っているのでしょう(適合してきた?)、とにかく荒れ地でも良く育ってくれます。
収穫はあと一ヶ月くらいしたら株を吊るして乾燥させます。祖父の家では昔は納屋の中にかけて乾燥させたそうです。そして一気に叩いて落とし収穫、という流れのようです。自家製ゴマ、楽しみですね〜
2012年8月10日金曜日
空中栽培カボチャの収穫
「空中栽培」を敢行したカボチャ。葉が下の方から黄色くなっていってしまってますが、大して問題は無さそうな感じです。毎朝受粉させていた「雌花」は不思議なことに果房が大きくなってくると1つも咲かなくなり替わりに「雄花」がスゴい勢いで咲き始めました。主茎から実る「本なり」、子蔓から実る「裏なり」合わせて3株から計10個くらい実っています。場所によっては麻ひもでネットつくって茎へのダメージを少なくしましたが、果房の成長と共にそれらが筋に挟まってしまっていったり傷だらけになってしまったりするので、最近は空中に成るがまま放置することにしました(笑)この放置プレイが意外と良く形状はかなりキレイなまま熟していっています。茎は重みに耐えかねて少し切れてしまっているところもありますが、ほぼ問題なし。あとは肝心の収穫のタイミングです。
表面に爪が立たなくなるくらい固くなったら熟した証、というのを父に聞いたので試しにひとつ良さそうなものを収穫!さらに4~5日置くと甘くなるとのことなのでしばらくネコと一緒に眺めることにしました。空中栽培カボチャ(品種はニホンカボチャである富津黒皮カボチャ)どんな味か楽しみですね〜
2012年8月9日木曜日
畑におけるデザイン
「ヤマイモ」の蔓の脇で伸びる「エビスグサ」
チッソを集めるマメ科植物は畑の土を豊かにしてくれる。
僕はここ数ヶ月色々本を読んだりして試してみた結果、最終的に吸収される状態は同じであれ「有機物」の方が植物が喜んでいる気がしました(あくまで感覚なのですが…)それはビタミンサプリメント毎日食べてるから健康です!って言ってる人間と同じで、ビタミンCが主な栄養素って言われているレモンのなかにだってそれ以外の微量ミネラルがたくさん含まれていて、実はそれが人間にとってもカラダに良かったりすることもあるのと同じ感覚です。土中の微生物圏を豊かにすることを目的としているので、一時的な植物の生育に対しては良いかもしれないけれど、化成を施してしまったら彼らの居場所を奪ってしまうことになる。何も施さないのがベスト中のベストなのだろうけど、いきなりそれでは育たないということも知りました。だから互いに生育を促し合うような「コンパニオンプランツ」と呼ばれているような植物同士を植えたりし「相利共生」の環境をつくってあげたりしました。自然農も良いけど、こういうことが畑におけるデザインなのであり、人間が自然と共生するためにアイデアなのだろうな、と最近は考えています。
2012年8月8日水曜日
2012年8月7日火曜日
落下して実るラッカセイ
ラッカセイの苗は夏前〜夏収穫の葉モノ(コマツナ、オカヒジキ)のウネの中心に植えていました。花が咲き始めたころ少し土寄せをしました(隣に植えてあるのでやりにくかったですが 笑)まだ継続中ですが、1ヶ月くらい前から黄色い花が咲き始め、枯れると子房柄という茎のようなものが地中へと伸びていきます。
この先に実ります。地中のなかに伸びていって実り、子孫を残そうとする。母なる大地に包まれて生まれてくるようで、なんだか神秘的ですね。