2012年7月31日火曜日

水に沈むトマト


トマトの第一果房がついたら消石灰を撒くと、カルシウムを吸収して引き締った実ができる、と農園書にあったので挑戦してみました。これをやると水に沈むトマトが出来るそうです。ただ、普通の消石灰ではなく、この畑をつくったときにも撒いたミネラル分を含む「貝がら石灰」です。目安としては1平方メートルあたり40gとありましたが、このへんは毎度ながら目見でやってしまうモノグサな自分であります。

今週は満月もあり、潮で言うと満ちていく週。ここ数日は夕立も来そうで来ない状況で畑の表土は見た感じかなり乾いてきています。しかし敢えて水はやらず、活性を促します。永田農法によると「葉で水分を吸収するようになる」とありましたがどうでしょう!?葉ボケ気味なのでむしろ萎れるとこは萎れてしまった方が全体に養分が行き渡るのではないかとも思います。夏が終わるまでに色づいて収穫できるか、ちょっとハラハラしてきました。


2012年7月30日月曜日

ヒエ実る


ヒエが実り始めました。播種から約2ヶ月。さほど手入れはしませんでしたが、病気になることもなくしっかり育ってきています。


葉が90°に折れる感じはムギの「麦秋」を思わせます。今のところ実ったのは全体の2割程度ですが、このまま時期が経つと全体が実って色が変わってくるのだと思います。7月ももうすぐ終わりで、暦では「秋」になります。


とうがらしも色が緑から赤に変わってきました。植物の実り方を見ていると、正しい「季節感」が戻ってくる感じがします。暑さの最盛期を過ぎ、植物たちは種子の保存体制に入っています。この時期の収穫がエネルギーを蓄えているので、人間にとっても美味しく、栄養価が高いものであるのも納得。必至に子孫を残そうとする彼らのエネルギーを頂戴し、我々人間が生かされているということを実感しなくてはいけません。だから恵みには常に感謝、口から胃、胃から腸、そしてココロに、彼らのヴァイヴレーションが響いて健康が保たれるのだと思います。


2012年7月28日土曜日

ネギ移植


春先に親が使っていた畑から持ってきたネギの小さな苗。約3ヶ月かけてやっとこんだけ大きくなりました。あまりここにはアップしてきませんでしたが、30センチくらいの溝の底に定植し、大きくなるたび少しづつ土寄せしてました。途中、ネコにほじくられたり、土を深くかけすぎて枯れてしまった株もありました。(分げつする成長点を埋めると枯れる)


今日はそんな選抜メンバーを掘り起こして移植のための準備。この時期に植え替えをすると根が活性し、冬においしいネギが収穫できるそうです。


その際、根っこの先端と葉の先数センチを切り落とすとより活性が促されるらしいので、試しにやってみることにしました。この根を切る方法はトマトの苗などを定植する際にも根張りを良くする効果があると聞いたことがあります。カットした後は病原菌が入るのを防ぐために乾燥させます。




2012年7月27日金曜日

サツマイモ繁る



サツマイモのウネも夏になってだいぶ賑やかになってきました。病害、連作障害にも強いサツマイモ、やせ地でもしっかり育っております。ツルが脇から伸びてきたので、これをウネの方や畑の空いている方へ向けてやります。これを「ウネ返し」と言うそうです。

近所には一面葉に覆われたサツマイモ畑を見ることが出来ますが、気温25°〜30°くらいでは葉が旺盛に繁るので、屋上庭園に栽培して天井の温度を下げることにも使われることがあるようです。いつかはやってみたいですね〜

2012年7月26日木曜日

トマト実る


トマトは最初に定植した段階から、脇芽かきと支柱立てくらいしかやってませんでしたが、やはちチッソ過多なのか葉が繁りすぎてしまっている気がします。カボチャと同じように下部の風通しが悪いとカビ系の病原菌に冒される可能性があるので大胆に草掻きしました。しかし数日後には、そのカットした茎の脇からも葉が出てくる旺盛さ!



白い花が散り、根元にはついに第一号が。味の方はさておき、このまま行けば何とか実るでしょう。赤くなるのが楽しみです。


根元にコンパニオンプランツとして植えたバジルも大きくなり葉がたくさん出てきました。不思議なことに他の場所にあるものはウリハムシなどにかなり食べられてしまったのに、トマトの脇にある株は写真のように全くといっていいほど付きません。トマトの株の匂いが原因なのでしょうか??

2012年7月25日水曜日

うどんこ病発生


カボチャの根元の葉が写真のように白くなっていました。これは「ウドンコ病」と呼ばれるカビの一種。この病気は日本の気候では発生しやすいようで、原因は風通しが悪いことでもあるようなのでモサモサに茂っている下部の草掻きをしました。これでも発生がひどいようだったらphを変えると効果があるようなので酢を散布してみようと思います。

こんな感じに雑草と一緒に茂り放題

実は日に日に黒く、大きくなってきました!

2012年7月24日火曜日

トウモロコシの神秘


トウモロコシの雄花が散り、次々と実がなり始めました。しかし僕の畑のトウモロコシは栄養不足か背丈半分くらいの大きさにしかなっていません。そこで2本実っているものは、下から出て来た小さい方を摘んでしまうことにしました。


せっかくなので、摘んだ実の皮を剥いてみました。先っぽのモシャモシャした毛が雌花で、この毛一本一本が実一粒一粒に直結しています。なーんか生命の神秘!!感動的ですね。先っぽの雄花が落ちて、この実に受粉させるためにトウモロコシ畑はあんなに密植されているのです。


食べごろはこの先の毛が茶色くなってきた頃。もうそろそろかな?収穫するタイミングは、実に蓄えた栄養が葉に回ってしまう前の「早朝」が良いらしいです。そうすると甘〜い味のコーンを楽しめる、という訳です。果たしてうちの畑のは甘く出来ているのか!?


2012年7月23日月曜日

カボチャベッド


空中栽培しているカボチャ。普通はワラなどの上に実らせますが、スペースがもったいないので僕は3階建ての支柱を組んでツルを誘因しています。先日めしべに花粉を受粉させたので花が枯れ、実が大きくなり始めました。現状ブラブラで、このまま大きくなっていくと下に落ちてしまいます。


ちょうど良く誘因したツルがネットとなってその上に実っている場所もあります。果実はこんな大きさでもけっこう重いのでツルが痛まないか気になりましたが、張り巡らせた支柱や紐にツタがうまく絡んでしっかりとした作りの「自然ネット」が出来上がっていました。


ぶら下がって実ったものは写真のように、支柱のコーナーに麻ひもを張って載せるためのネットを作ってやりました。どの程度まで大きくなるかまだ分かりませんが、これでしばらく様子を見てみようと思います。カボチャは畑のじゃじゃ馬とか言われていますが、こうやって誘因を続けると、毎日の成長も早いので「今日はこんな方に伸びたか〜!」と変化がわかりやすく観察が楽しくなります。


2012年7月22日日曜日

夏の恵み満喫中!


僕の溺愛クロマメが、さやにも張りが出てきて食べれそうなくらいの大きさになってきました。葉が枯れるまで置いておくと黒くなるようですが、このままなら茹でてエダマメとして食べられます。塩で和えて茹でエダマメでビール、、、ムフフな日は近い。


こちらもボコボコたくさん実っています。日光トウガラシです。先日あまりにウマそうだったので下の方でしっかり大きくなったものを焼いて食べてみたのですが、、、あまりの辛さに涙でむせ返りました。トウガラシは種が多いものほど辛いようです。若い実はまだあまり中が詰まっていないのでほんのりピリ辛程度で、こちら栃木の郷土料理でこのトウガラシをシソで巻いて「たまり醤油」でつけたものがありますが、それにはこの若いものを使っています。



とある朝の収穫。日光トウガラシ、インゲン豆、ナス、ピクルスキュウリ、オクラ、小松菜。最近は他に、ツルムラサキ、モロヘイヤ、オカヒジキ、アシタバ、シソなどの葉ものも毎日収穫できており、まさに夏の恵みを満喫中!!食卓の自給率も70%くらいにはなってきた感じで、開墾3ヶ月、やる気になればできるもんだな〜。 しかし出来たら出来たで次の目標も生まれてきますので、秋冬野菜でもまだまだチャレンジしていきたいと思っています。



2012年7月21日土曜日

永田さんの本を読んで


「永田農法」で有名な永田照喜治さんの『それでも食料自給率100パーセントは可能だ』(小学館) を読了。この本は日本の食料自給率が40%まで落ち込んだというニュースを発端に、氏が農業従事者はじめ出版社から料理人まで、様々なかたちで農に関わる人間と対談した話をまとめたもの。僕は現段階で農業従事者を目指しているわけではありませんが、なぜこんなに肥沃な大地がある日本で、そもそも戦前まで自給できていた国が、現在のような食料輸入に頼ったライフスタイルを送らざるを得ないのか?ということは常々疑問に思っていました。その答えと先の将来への提案があっただけでなく、現在のシステムに対して同じく疑問を持つ企業人含む多くの方が、ここ数年海外を含めた大きな視点で動いていることを知りました。現状を踏まえたこの視点を各家庭のなかに持ち帰ってつくる「ベランダ菜園」と、グローバルな視点で行う「大規模就農」によって、日本を改革!っていうのが氏の思惑のようで、この考えには希望が持てます。都市や情報のなかに埋もれていると、日本全体の国土やそこにある生活の姿は、なかなか見えてこないものだと思います。水と土と太陽があれば「食べる」ものを作り出すことができ「生きる」ことが出来るはずなのに「灯台下暗し」であることにはなかなか気づくこと出来ないのも人間の性でしょうか。僕はそうは思っていません。なぜなら、この土地で何千年とそうやって暮らしてきたルーツが、DNAが個々のからだに刻まれているのですから。


2012年7月20日金曜日

ピクルスキュウリ収穫


春先にキュウリを植えたのですが、普通のキュウリじゃ面白くないと思い敢えて「ピクルス」用をたねの森さんで購入し植えました。写真が先日実ったそれの第一号。ちょっと大きくなりすぎたかな?普通のものよりかなりトゲトゲしてて実もぎっしりつまってそうな重みがあります。初期生育は旺盛で肥料もなたね油かすを少しと液肥で十分育ちましたが、葉の下部には「べと病」が多発。とりあえず黄色くなってきたものはどんどん掻いていきましたが、そのせいもあってか蔓は上へ上へと伸びていきました。


花はわりかし早い時期から咲きますが、初期生育を促すために主枝から6節目くらいまでの脇芽をかくことと、写真のように、それより上の側枝の脇から生え伸びた葉を2枚残して摘心することがポイント。キュウリは親づるから伸びた子づるに雌花が咲き、それが実ることが多いので葉の量をコントロールしてあげることが大事なようです。


2012年7月19日木曜日

ネバネバ野菜の収穫


暑い日が続いていますが、この暑い気候の最中に大きく成長する野菜にこそ、この暑さを乗り切るエネルギーが内包されている訳です。僕はそんなことを見越して?春先にいくつか「高栄養価」と言われるものを植え付けておきました。写真は「ツルムラサキ」。ここ数週間の高温で急速に成長、脇芽もたくさん伸ばし収穫・食べごろとなりました。小さい頃からほとんど食害に合うこともありませんでした(1株だけネキリムシにやられ枯死)ニョロニョロ伸びた脇芽の先端部分や葉を、おひたしや炒め物にして頂きます。食感はややヌルヌルとしてモロヘイヤにそっくりです、、


そう、そしてこれがモロヘイヤ。小さいうちはウリハムシにけっこう食べられましたが、最近は大きく茎も丈夫になりだんだん葉が茂ってきました。こちらは葉と茎の細い部分を湯がいたり炒めたりして頂きます。ゆでてミキサーにかけて、ニンニクとレモンでポタージュスープにしたり、カレーに入れたりしても美味で個人的にも大好きです。

他、「葉もの」は東京・八丈島名産でもある「アシタバ」なんかも植えてあり、これの天ぷら&ソーメンも夏クラシックスです◎


そしてやはり!何と言っても「夏のネバネバ野菜」のキングはこの「オクラ」で決まりでしょう。花が枯れついに結果しました。今年はスーパーでフィリピン産とか買わないで済むと思うと本当うれしい。何だかんだで夏は我が家の食料自給率は70%くらいには達していると思います。年間でこのくらいを維持するにはやはり「コメ」栽培しかないでしょう!と思う今日この頃です。


2012年7月18日水曜日

いじけトマト



トマトがぐんぐん大きくなり、小さな花もつけ始めました。この部分があの赤い実になるのです。しかしちょっと葉のかたちが最近おかしいぞ、、


先端に生えている葉が、こんな感じにくるっと巻いた感じになってしまっているのです。原因はどうやら、植え付け初期に「待ち肥」として土中20センチくらいに敷いた油カス&鶏糞が今頃になって効いてきたせいのようです。これをこのへんの人たちは「いじける」というらしく、面白いな〜と思って、方言か調べてみたら共通語でした(笑)トマトはしおれ気味で育てるとウマいと言いますが、あまりにこの状態で育ちすぎると酸味と甘みのバランスの悪いものになるようです。サボテンと同じく、もともとは南アメリカの乾燥地が原産なので、土は乾き気味に、水もしおれる一歩手前くらいでやって育てるの良い、というのが「永田農法」セオリーです。早く大きく育てたい!という焦りと欲が出ましたね、、しかしトマトが育つための養分がどの程度必要なのか分かりましたので、また1つ勉強になりました。


2012年7月17日火曜日

アピオス


これ何の花だかわかりますか?「アピオス」というインディアンもスタミナ源として食べていたというマメ科の植物です。カルシウムがジャガイモの30倍、鉄分4倍、サイツマイモの3倍の食物繊維、ビタミンEなどなど、とにかく小さい実のなかに強烈なエネルギーを内包しております。去年うまくてバクバク食べていたら一日に5粒以上食べてはいけないと言われました。きっと鼻血が出るのでしょう(笑)父親が昨年この場所で栽培していたものの種がこぼれて芽が生えてきたのでそのまま支柱だけ立てて誘因してあげた、まさに自然農状態です。この花が枯れると少しずつ土のなかで大きく実が育っていくのでしょう。花は始めて見ましたが、そのやわらかく可憐な色合いにうっとりしてしまいました。


2012年7月16日月曜日

除草 or NOT?


雑草と見分けもつかなくなりそうな「キビ」の葉。派手さはないものの、ゆっくりじっくり育ってます。しかしまわりはもともと芝の多い土地だったので、じわじわとウネやそれ以外の通路も浸食してきてて、このまま放置しすぎると次の作物の栽培ができなくなってしまうので少し除草をしました。


畑をつくって約3ヶ月半。一応それらしいかたちになってますね(笑)当初は「無除草」でいこうかとも思っていましたが、「根穴構造」を生かし「土中微生物」の活性を目的とする不耕起栽培であるならば、表層の除草は植物下部の通気や日当りを良くしたりし生育の助長にもなるはずと考えるからです。この夏が終わり、次の作物を作付けし、また年を越して、、と繰り返していくうちに、推測ですが、生えてくる雑草の種類も淘汰されていき種類も減っていくと思います。今は、もともといっぱい生えていた「芝草」の勢いがハンパじゃないので、これはぎっちり根も強いのである程度除去していかないと次の作物を植えることさえ出来なくなってしまうのではないかと思うのですが、これがなくなると他のものが少しずつ、作物の合間にいつの間にか増えていくのです。「里山」と同じように、自然のかたちをコントロールするのも人間の知恵でありセンス、この美意識がとても日本的だと思うし、僕は好きなので、あるがまま草ぼうぼうの自然農にもあこがれるけど、、少し距離を置いて根本を押さえたウマいアレンジを考えるのが自分流かな、と思ったりもしています。


2012年7月15日日曜日

益子道


今日は炎天下のなかチャリで益子まで行ってきました。途中広がる田園風景はホントココロ癒されます。また「温故知新」が溢れる街のムードはいつ行ってもナイスです。













この街にも「半農半X」で暮らしている人は多くいるようです。自分の本当にやりたいことをやって生きる、当たり前のことだけどなかなか難しい、本気でそれを考えている人たちのコミュニティが出来れば自然と食っていける道も開けてくるのだろうな、と思いました。


2012年7月14日土曜日

植物と幾何学模様


今朝もカボチャの雌花が咲いていました。受粉させるための雄花がまだ一個も咲いていなかったので隣の畑(もちろん家の)から拝借してきました。


これが花粉が付いた状態。虫にこれを運んでもらうために植物はたくさんの花を咲かせ、発見してもらうために様々な彩りを身にまとう訳ですね。

植物は観察すればするだけ発見があり面白い。この「めしべ」の形にしたって幾何学模様がいくつか連続しているようですよね


オクラの花も左回転で渦を巻くように5枚の花びらがつき、めしべの形は円を5等分したような形になっています。建築家やデザイナー、絵描きに芸術家、、「自然」のなかからインスピレーションを得ている方は多いようです。名前を忘れてしまいましたが、確か自然と幾何学形態についてデザイン的視点で解説した本があった気がします。暇さえあれば毎日片っ端からスケッチしたいんですけどね〜(笑)