虫にもたくさん食われてちょっと元気のないクロマメ。
肥料ともみがらくん炭を半分づつ根回り施肥。
ラッカセイ(真ん中)とコマツナ/オカヒジキ(両端)を混植したウネ。
溝を切ってドバーともみがらくん炭を入れ軽く覆土。ワイルドだろ〜?
また今日は「不耕起栽培」の真髄に一歩近づくような発見がありました。最初に土地を耕した際、そこに生えていた雑草の根のカタマリが大量に出たので、それらを畑の横にブロックで囲った一角をつくりその中に放り込んでおいたのです。当初は乾燥させてマルチに使用しようと思っていたのですが、敷地の草刈りをした際の残さが大量にあったので約2ヶ月そちらは雨風にさらされながら放置したままでした。今日その敷き詰められた雑草根の層をほじくり返してみると特大のミミズがわんさかいて、底の方の土はフカフカの黒いものになっていて、森の土のような良い土の匂いがしたのです。
ひと掘りするたびに出てくる大型ミミズ
あのダーウィンも晩年はミミズの研究をしていたことで知られていますが、そのエサは「微生物を多く含んだ土」です。つまり普通の赤土の中などには生息していません。根と土の中の微生物の関係は相互扶助が成り立っており、根の分泌物をエサとしながら微生物は根に栄養を与えます。僕がポイポイ投げ捨てていた根の間には大量の微生物が存在し、その土をミミズが食べにやってきていたという訳です。
このミミズの糞土はチッソ、カリウム、マグネシウム、リンなどが含まれますので、僕は一番最初にこの畑を耕起した際には上記栄養素を土中に補うためにヨウリンや苦土石灰を撒きましたが、多くの植物が根を張り根粒構造が発達すれば、それ以後は畑に自ら手を加えることは必要なくなるということです。収穫後は上部は切り落とし残さマルチとして活用し、根はそのまま残し土中で微生物分解させるというのが不耕起栽培のセオリーでもあります。つまり、微生物の生態系を崩すことなく生かすのです。
上記のような体験から、不耕起栽培にとって一番重要なことは「いかに根張りを良くするか」ということが改めてわかりました。そのためのプロセスとして根まわり堆肥や敷炭は大変意味のあることでもあります。
そんな訳で、ミミズとこの残さや糞土も一緒に、もみがらくん炭の横に敷き詰めてみました。完熟堆肥と分解された残さに含まれる微生物を求めて、きっと多くのミミズが訪れて来てくれることでしょう。荒れ地での収穫に少し希望の光が見えたような気がしました。
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