2012年6月3日日曜日

有機肥料

焦ってやるとロクなことにならないYO!

最近になって畑全体の元肥 (耕起した際に最初に入れる肥料)が足りず、植物たちが成長するための力が足りていないことがわかりました。焦って化学肥料を少し入れたところ、施しどころが悪く、逆に葉が黄色くなったり、斑点が出てきたりする、いわゆる「シビれる」状態になってしまいました。あとの祭か…とも思いましたがそれらを土のなかから出来る限り取り除き、応急処置としてダメになってしまった葉は切除しました。

これを機に、化成肥料と有機肥料についても色々と調べてみました。当初は「初期生育」を促すためだけなら化成もアリだと思っていましたが、後々のことを考えれば土の中を汚し、病気を発生させやすくしてしまう環境を自らつくっているとも言えます。この「汚す」とはすなわち、土中の有用微生物が住めない状態、と言うことです。とある書籍に「田畑は大きなミソ樽である」という言葉があり、ハッとしました。見た目の土の上の世界ばかりを気にしていて土中のもっと小さな小さな見えない世界をイメージしていなかったな、と。毎朝起きると必ず畑をまず見にいくのですが、話すことも動くこともできない、植物のメッセージを最近は少しは感じることが出来るようになってきた気がします。根の先、さらには土の間、そこにいるすべての生命、っていうと大げさかもしれないけど、それらすべてを感じなくては、本当に「氣」のあるものは実らない、と悟りました。

有機物の肥料が良いとされるのは、有用微生物を増やす効果があるからです。いずれ収穫を終えたら残さが出ます。堆肥の作り方も色々とあるようですが、循環型の農業スタイルを目指すならいつかはこれらを利用して作りたい!という新たな野望も生まれました。また、最終的には山のなかの生態系を模したような環境が土のなかに生まれることを考えて、色々これからトライしていってみたいと思います。



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