2012年4月29日日曜日

マルチング


まだ寒い時期に土の温度を上げる(発芽の条件には温度と湿度が重要) & 雑草を生やさないためにかけるビニールシートをマルチングといいます。トマト、ピーマン、カボチャなどの夏野菜を植える予定のウネに母に協力してもらいマルチングを施しました。
まず、ウネの横を30cmくらいクワで耕します。


幅を合わせて、まずは端っこを土に埋めて固定します。その後、逆サイドまでシートを伸ばして距離を合わせます。そして埋めた側から片足で押さえもう一方の足で土をかけながら踏み固めていきます。


両サイドから同じ速度で進むと調子良い。息を合わせる必要があります。また、けっこうしっかりと土をかけておかないと風でめくれてしまいますYO。


2012年4月17日火曜日

ウネ作り



4/17
肥料をすき込んで一週間経過。この日は夕立があり(向かい側の林からは虹が!)、良い感じに土と馴染んだ気がしました。翌日さっそくウネを作りました。この間に作付け計画も立ててはいましたが、変更見込んで凡庸的に使い回しできる120cm幅でとりあえず作ることにしました。




ウネを作る際に大活躍したのがこのレーキ。西遊記で猪八戒も持ってたアレですね。これが写真のように耕起した後の草の根などを見事にかき集めてくれ、また平らに慣らしてもくれる。しかも雑草がのびてきたらこいつで一掻きすれば生えたてのものは大概除去できてしまう便利グッズなのです。

2012年4月10日火曜日

土中の世界



あれっ?いきなり耕してるじゃん!?と思った方もいらっしゃるでしょう(笑) 実は僕自身も本を読んでみるまで理解していなかったのですが「自然農」と「不耕起栽培」は若干ニュアンスが異なります。有名な『奇跡のリンゴ』著者の木村秋則さんの言う前者の定義とは 1.不耕起 / 2.無施肥 / 3.無農薬 / 4.無除草 というもので、今回僕が参照した水口文夫著『不耕起栽培』によれば厳守するのは1のみです。これは一般家庭菜園流にアレンジしたためだとも思いますが、最初の一回だけ耕起し、その後は植物の根粒構造を生かして土壌を豊かにしていくというものです。


まずは下準備。近所の林で取ってきた竹を4〜50センチにカット。これを20本ほど用意しま
す。これは後で畝(ウネ)を仕切る際に使用します。



メジャーを沿わせて、畑の外寸で麻ひもを貼ります。今回は作付けも考えて7.2m四方にしました。


いざ開墾!最初で最後の耕起なので、あえてクワで挑戦。石と雑草を省いていきます。なぜか気分はブラジルのコーヒー農園開墾者。さておきこれが手にマメも出来てなかなかのハードワークです。昔の人はこれで汗水たらして広大な土地を開墾したのですね…。


あわや危機一発で色んな生き物が出てきます。これは冬眠していたニホントカゲの兄弟。この鮮やかなブルーは子供のときだけに見られるものです。ちなみに大人になると、カナヘビとは比にならないすごいスピードで捕獲は困難です。今は寒いのでノロノロモード。


大人も出てきました。ウーパールーパー似でキュート。


土を肥やす幼虫もいました。土を食べた証拠におなかは黒くなってました。


小さい頃よく飼育してたハサミムシ。明るい所が嫌いなのか、すぐ土に潜ってしまいます。ダンゴムシもたくさん。こんな普通の空き地にもまだまだ沢山の生き物がいることに感動。彼らが皆この土壌を豊かにしてくれます。住処を壊してごめんよ。すぐ元に戻すからね〜



丸々半日以上かけて8割耕起完了。関東の土地はphが酸性の土壌が多いので、中和するためにアルカリ性の苦土石灰などを撒きます。また植物の初期段階での栄養素の吸収をアップさせるためにヨウリンをそれぞれ2000g〜3000g撒きました。これも最初の一回のみです。


今回は苦土石灰のかわりに貝粉末を使用してみました。微量ミネラルを含むとか。ホームセンターで5kg/¥500ほど。


この2種を撒いたあと、さらにすき込んで平均的に約20センチくらいの深さまで耕起しました。これで土壌の下準備は完成!1週間ほど放置して馴染ませます。翌日の天気予報は雨だったので良い感じに馴染むことを願う。この間に作付け計画を立てねばなりません。ひとつここで気になった方もいると思いますが、「有機肥料」と「化学肥料」の違い/メリットについてはまた次回、自分的に復習も兼ねて書きたいと思います。



2012年4月9日月曜日

空き地で不耕起栽培


2011年3月11日の福島第一原発の事故以来、本当に安全な食べ物について考えるようになった方は多いと思います。汚染されていない物を誰もが食べたいと思いながらも、それを許容する範囲も人それぞれ、対応も千差万別で何が正しいこと情報なのか?誰を信じたら良いのか?といった五里霧中で生きるような雰囲気を味わってしまっているのはきっと僕だけではないでしょう。また、家族や仲間のあいだに於いても、この懸念する度合いによって、差別まではいかなくとも偏見のまなざしで見られることを経験した人も、このブログを見ている方のなかには少なからず数名いらっしゃるのではないでしょうか。

僕は20代のほとんどを東京でバイトしながらDJをして過ごしてきました。その中で出会った人たちはとても「自由」でありテレビから垂れ流しにされる情報を鵜呑みにしない明確な意思を持った人たちとして僕の目には映りました。ただ、一般社会的には過激と見られることもあり、その考えや行動が日の目を浴び大衆に浸透していくことも少ないのが現状でもあると思います。

性格上、それが成功しようが失敗しようが、身を持って経験しないと納得できない性格の自分は2012年という節目も持って「自然」と対峙する道を選びました。それは日本人のルーツを考えたときに「神道」の存在があり、山や川といった実像のないものを崇めてきた自然信仰が今もなお、我々の生活および思考のなかに根強く残っていることに気づいたからです。この感性は誇るべきものであると思うし、このルーツを大事にした生き方が、これからこの汚染された大地を生き抜く知恵が隠されていると感じているのです。

先行きの不透明な経済の渦のなかを足掻いて生きるか、人間らしい生き方を純粋に追求するか、この二択の分岐点に置かれているのが今年のテーマなのだと思っています。その答えはすぐには出ないかもしれない…けれどもその「あがき」の経緯でさえも記録することによってアートに成し得るし、新しい哲学にだって成り得るのです。ズブの素人だから出来る体験談を、見てくれているみんなとシェアできたらなと思います。

写真は家のとなりの日当り抜群の空き地。
一年間かけて、ここで自給自足とまでいかなくとも野菜はじめ薬草その他を栽培し循環型生活ができるかどうかの実験圃場としたいと思います。